ヘンプの有用性を宣伝してヘンプ・ヒストリー・ウィークを祝福

ヘンプメッズはヘンプ・ヒストリー・ウィークを認識する時間を取れることを嬉しく思います。6月5〜11日に開催されるヘンプ・ヒストリー・ウィークは、ヘンプを使って作られる持続可能な商品の多くを宣伝し、地球全体に良い影響をもたらすヘンプの力を強調します。

ヘンプ産業協会(HIA)とヴォート・ヘンプは今週末、第8回ヘンプ・ヒストリー・ウィークを開催し、全国各地でイベントが企画しています。これらのイベントは、アメリカに活力のある産業を取り戻すヘンプ国内栽培の復活を後押しするように企画されています。

今年のヘンプ・ヒストリー・ウィークのテーマは「開拓」です。今年のヘンプ・ヒストリー・ウィークにまつわるイベントは、ヘンプ栽培における新たな進歩、ヘンプに関する革新的な商業的応用、ならびにアメリカ中のヘンプ農業を拡大する連邦議会による取り組みの必要性に焦点を当てます。

ヘンプの歴史の概観

ヘンプは世界中で豊かな歴史を持ち、人類はこの万能植物の用途を見つけてきました。ヘンプ栽培は新石器時代後の古代中国で広まりました。中国人は、紙など数多くの材料や布を作るためにヘンプを使用しました。宋王朝にさかのぼると、半神話的な皇帝神宗が人々にヘンプの栽培の仕方を教えたという伝説があります。これらの話は民間伝承かもしれませんが、中国は実際に最も長く続くヘンプ生産の歴史を持っています。

時が経つにつれ、ヘンプおよび大麻の使用は世界中でますます普及しました。古代イランのスキタイ人は死者の墓地に捧げ物としてヘンプを置くことで知られていました。ギリシャではヘンプで作られたロープが西暦紀元前200年頃に初めて登場しました。

ヘンプ製ロープは後にローマ人によって紀元100年頃にイギリスに持ち込まれています。しかし15世紀の終わりまでにイギリスが海軍国として成長するようになると、帆船を完全に装備するのに十分なヘンプを確保することがイギリスにとって最大の課題の一つとなりました。これは大英帝国にとって長年の問題だったのです。

イギリスはこの問題を解決するために、アメリカの植民地でヘンプを栽培するように命じました。安定した生のヘンプの供給を確保し、世界権威としてイギリスの地位を確固たるものとすることが目的でした。

植民地時代のアメリカが繁栄するにしたがって、植民地のヘンプに対する依存も強まりました。開拓者はロープや布を生産し、種子からはランプに使うオイルを抽出しました。その結果、一部の植民地では農家にヘンプ栽培を命じる法律がありました。若いアメリカ経済における法定通貨としても使われていたのです。

最終的に、ヘンプと大麻との関係が原因で、ヘンプ栽培はアメリカで違法化されました。ヘンプも大麻も大麻属に属すため、精神作用しないヘンプは違法な姉妹種と一緒くたにされてしまったのです。ヘンプとその主なカンナビノイド、カンナビジオール(CBD)が再び世界中で完全に活用されるようになったのはごく最近のことです。

ヘンプと大麻の違い

ヘンプとは何か?

ヘンプとは、種子および茎を収穫するために商用に栽培されている大麻草です。種子と茎は、食品、栄養補助食品、薬、ボディケア製品、紙、布、建築材料、プラスチック複合材、バイオ燃料を含む、さまざまな製品を生産するのに使用されます。

ヘンプは自然な環境で育つため、通常外で栽培されます。また風媒受粉を促進し、種子生産を向上するため雌株と雄株が密接に植えられます。ヘンプ草は頑丈で背が高く育ち、2〜4mの高さまで成長します。また農薬や除草剤の必要はありません。

ヘンプとみなされるには、乾燥重量に対するテトラヒドロカンナビノール( THC)含有量が0.3%以下でなければなりません。THCは恍惚効果を起こす大麻の活性化合物です。これほど低いTHC量のヘンプで“ハイ”になるのは不可能です。

ヘンプは大麻とは異なり、大麻草に含まれることが分かっている100以上のカンナビノイドのうち1つ、カンナビジオール( CBD)を元々多く含んでいます。CBDは全く精神作用せず人をハイにしないので、年齢に関係なく誰でも安全に使用できます。

大麻とは何か?

大麻は、人をハイにさせたり酔ったような感覚にさせたりする恍惚的な精神活性特性のために栽培されることが最も多い大麻草です。大麻の繊維や茎は商用に使用されていません。その代わり大麻草は、植物の中で最も多くTHCを含む花のために特別に栽培されています。

大麻内のTHC量を最大化するために、大麻は、光量、温度、湿度などの環境を厳重に管理できるように、よく室内で栽培されています。雌株が受粉するとTHC濃度が下がるため、大麻の雄株は除去されます。高く成長するヘンプと比較すると、大麻は背が低く、多くの花をつけた濃い茂みに育ちます。

大麻の品種または大麻株は選抜育種を通じて、10%から30%まで及ぶTHC濃度を含むことがあります。大麻はTHCよりも元々CBDを低く含みます。複数の州で医療または娯楽用大麻を合法化する法案が可決されていますが、大麻はTHCを高濃度含むため、娯楽用でも医療目的であっても大麻の使用および所持はアメリカ連邦政府によって違法とされています。

ヘンプからは何が作れるのか?

ヘンプは数多くの異なる製品に加工することができます。また繊維、オイル、燃料などの供給源としてより持続可能性があるので、ヘンプは環境保護に役立つ賢い選択なのです。

ヘンプ繊維は、紙製品、ならびに衣服、ロープ、キャンバス生地のための布地のような織物を作ることにもより有効に使用することができます。ヘンプはまた、バイオ燃料およびバイオプラスチックの生産において石油代替物として使用することができます。すなわち将来的に、自動車工業および航空機産業において重要な役割を果たす可能性があります。ヘンプはすでに、頑丈で軽く、通気性がよい建築材料の ヘンプクリートとして、また絶縁体として家の建設に使用されています。

ヘンプはその豊かな栄養素含有量のため、人間と家畜双方の食材としても使用することができます。ヘンプシードとヘンプシードオイルはさまざまなレシピで人気の食材で、植物由来の必要不可欠な栄養素として使用することができます。ヘンプはCBDが豊富なため、ヘンプオイルから作られる製品は合法的なカンナビノイドの一般的な供給源となってきました。またヘンプはシャンプーやコンディショナー、アンチエイジング・スキンケア製品、外用軟膏などのバス・ボディケア製品にも使われています。

合法化への取り組み

ヘンプはアメリカがドラッグ戦争をはじめて以来、複雑な法的地位にあります。この非常に有益な植物は、精神活性作用のある大麻とネガティブな意味であまりにも頻繁に関連付けられるために、国内におけるヘンプの栽培、加工、販売に関する法や規制の不一致を引き起こされています。

DEAが2001年に食用ヘンプを違法とする発表をした後、ヘンプ産業協会(HIA)はこの法律の無効化を求めてDEAを訴えました。2003年にDEAは再びヘンプベース食品の生産・販売を禁止しようとしました。2001年のときと同様にHIAはそれを食い止めるためにDEAを訴えました。

2004年2月に第9回巡回上訴裁判所はHIAを支持して満場一致の判決を下し、ベティ・フレッチャー判事は次のように述べました。「DEAは、大麻内または大麻から生じたのではない天然由来のTHCを規制することはできません。

すなわち精神作用しないヘンプはスケジュールIに含まれません。DEAはスケジュールに分類されない薬物を規制する権利を持たず、また薬物を分類するのに必要な手順に従っていません。DEAによるTHCの定義は規制薬物法(CSA)におけるアメリカ連邦議会の明確に表現された意図に反するもので、支持することはできません」

DEAが最高裁判所に上告するのを拒否した後、ヘンプ食品の販売を擁護する第9回巡回上訴裁判所の判定をもってHIAは勝利を宣言しました。ヘンプのアメリカ国内への輸入・販売は今も合法です。

ヘンプ作物を合法化する取り組みは2014年にバラク・オバマ大統領が農業法案、すなわち2014年農業法に署名したときに強化されました。

農業法の7606条は、「通常はそのような行為を犯罪とする連邦法規があるにもかかわらず、州法が認める場合は」研究目的で産業ヘンプの生育・栽培を合法化しました。

昨年アメリカでは、コロラド、ハワイ、インディアナ、ケンタッキー、メイン、ミネソタ、ネブラスカ、ネバダ、ニューヨーク、ノースダコタ、オレゴン、テネシー、バーモント、バージニア、ウェストバージニアなどの州で、記録的な量のヘンプが植栽・収穫されました。これらの作物は商用生産ではなく、研究目的の州によるヘンプ試験計画の一環でした。これらの試験計画は、アメリカにてヘンプ産業が成功をあげるために重要な最初のステップです。

ヘンプ・ヒストリー・ウィークのスポンサーの一つ、ヴォート・ヘンプは、アメリカの輸入ヘンプ市場は2016年に25%の成長を達成し、6億8800万ドルの時価総額に達したと推定しています。国内のヘンプ栽培が連邦政府によって合法化されれば、この数字はさらに増加することが予測されます。

ヘンプ・ヒストリー・ウィークのイベント

2年連続開催となるヘンプ・ヒストリー・ウィークのオーガナイザーは、5月と6月を通じて1500以上のイベントが行われると予測しています。ヘンプ・ヒストリー・ウィークの公式サイトは次のように明記しています。「私たちは、職種・身分を問わず全ての民衆のオーガナイザー、農家、生産者、支援者とともに、 ヘンプ製品の有用性について認知を向上しながら、アメリカのヘンプに関する連邦政策を変えていきます」

イベントに関わる方法は、 HIAへの登録、スポンサーになること、地元イベントへの参加など、数多くあります。ヘンプ・ヒストリー・ウィークのイベントは多様で、ファーマーズマーケット、教育セミナー、音楽フェスティバル、ステートフェア、ヘンプ建築プロジェクトなどがあります。