勝利のためのヘンプ?

最近、空軍と陸軍のなかでヘンプが議論を巻き起こしています。
問題は、とある人気のプロテインバーにヘンプシードが使用されていることから生じました。

カインドのフルーツ&ナッツバーはヘルシーで人気のお菓子です。それぞれタンパク質を10g含むプロテインバーの新商品は、ワークアウト後の体力回復や早朝のエネルギー補給に優れています。しかし軍規則600-85、4-2節には次のように述べられています。

「軍人はヘンプまたはヘンプオイルを含む製品の使用を禁じられている」また「4-2節に違反した者は、軍事司法統一法典による懲罰および/または行政処分を科せられる」この食品を食べた軍人は薬物検査に引っ掛かるという懸念があり、その場合は前述の罰則措置が生じる可能性があります。

陸軍および空軍はそれぞれの新聞に対して、該当するお菓子に関して警告を発表したり、経験談を公開したりしています。

アメリカ軍におけるヘンプの歴史を考慮すると、いくらか皮肉な出来事です。第二次世界大戦中、軍事用途のために人々にヘンプを栽培・収穫するよう政府が求めた 『ヘンプ・フォー・ヴィクトリー(勝利のためのヘンプ)』というタイトルの有名なプロパガンダ映画がありました。

この映画は1937年の大麻税法の後に制作されました。つまり、ヘンプはその時すでに“違法”だったのです。

戦争におけるヘンプの潜在的な実用性、そして原材料の必要性から、政府は農家がヘンプを合法的に栽培するのを認める認可計画を作りました。『ヘンプ・フォー・ヴィクトリー』で政府は、農家に計画を利用するよう推奨し、それによってヘンプ生産のために設定された目標を満たせるようにしたのです。

映画自体は(その時代としては)非常によくできており、非常に有益です。映画は古代ギリシャの遺跡のシーンから始まり、次のような解説が入ります。「これらの古代ギリシャ神殿がまだ新しかった頃、ヘンプはすでに人類の活動において古い歴史を持っていました」映画ではその後、アメリカや世界におけるヘンプの近代の歴史について取り上げます。

それによると1850年以前は、「西半球にあったほとんどの帆船はヘンプ帆やヘンプ製ロープで装備されて」いました。特にアメリカで愛されていた最も有名な戦艦、U.S.S.コンスティテューション、またの名を“オールド・アイアンサイズ”にも言及しています。この戦艦はその索具や帆を装備するのに60トンものヘンプ製素材を必要としました。

映画で述べられているように、1942年頃アメリカの農家は、シードヘンプを36,000エーカー、繊維ヘンプを14,000エーカー植えていました。その数をそれぞれ50,000および300,000に増加させるのが目標でした。これほど高く目標が設定された理由は、完成したヘンプ製品が切実に必要とされていたからです。そのヘンプ製品には、より糸、ロープ(海軍艦艇用に34,000フィート)、消防ホース、帆、パラシュート用ウェビング、糸などの必須製品が含まれていました。

75年という歳月が大きな変化をもたらしました。1940年代前半のアメリカ政府は農家にヘンプの栽培方法を指示していたのに、今日ではヘンプシードを間違って食べないよう軍人に警告しているのです。5月の国軍記念日と戦没者追悼記念日は、軍の歴史においてヘンプが果たした役割を思い出すのにふさわしいでしょう。オールド・アイアンサイズの索具から『ヘンプ・フォー・ヴィクトリー』や戦争まで、私たちはヘンプを使用してきました。

『ヘンプ・フォー・ヴィクトリー』は1942年にヘンプが復活すると述べていました。ヘンプメッズは現在、再び復活させようと尽力しています。