古代のヘンプ 〜古代の4つのヘンプ用途〜

ヘンプ・ヒストリー・ウィークが正式に進行中です。これを記念して、古代のヘンプについて取り上げたいと思います。ヘンプの歴史とはどんなものでしょうか?古代人による4つのヘンプの使い方を見てみましょう。

最も古いヘンプ使用および栽培の記録は10,000年以上前にさかのぼります。マサチューセッツ工科大学の歴史学者によると、人類が布地を作るために最初に栽培した植物はヘンプだったようです。考古学者は、紀元前8,000年頃のメソポタミア(現代のイランやイラク)のものとみられるヘンプ布の断片を発見しています。

同じ時代に台湾でもヘンプ紐の痕跡が見つかっています。

メソポタミア時代に発見されたヘンプ布は、人類の歴史において最も古い証拠であると同時に古代人によるヘンプ利用の礎である、という特筆すべき主張です。中国人もヘンプを布に使用していたとして知られているほか、初期フランスの女王の一人アレグンドの墓の遺跡にも出てきています。

1. 古代ヘンプ布

パピルスの方が古い歴史を持ちますが、中国に由来する製紙は紀元前250年頃に始まりました。ヘンプは初期の製紙において中国人がよく利用していた材料です。

ヘンプ栽培は、新石器時代後の古代中国で広まりました。中国人は、紙を含む材料や布の多く作るためにヘンプを使用しました。宋王朝 (西暦 500年)にさかのぼると、半神話的な皇帝神農が中国人にヘンプの栽培の仕方を教えたという伝説があります。また神農(五穀の皇帝)は中国人に薬草の知識も与えたと信じられています。これらの話は民間伝承かもしれませんが(神農は中国の伝説で神であるとみなされています)、中国は実際に最も長く続くヘンプ生産の歴史を持っています。

2. 古代ヘンプ紙

西へ移動すると、ヘンプと大麻は古代インドの書本「アタルヴァ・ヴェーダ」に記載されており、「聖なる草」と言及されています。インドの聖なる植物5つのうち1つだったのです。バングーは、シヴァ神への捧げ物として儀式的に飲まれていた、大麻の雌株を調合した飲み物でした。

3. 古代ヘンプ/大麻の儀式 「バングー」

さらに地理上西へ移動し、時代を少しさかのぼると、ヘンプや大麻の使用はもっと一般的でした。古代イランのスキタイ人は死者の墓地に捧げ物としてヘンプを置くことで知られていました。ギリシャではヘンプで作られたロープが西暦紀元前200年頃に初めて登場しました。著名なギリシャ人歴史学者のプルタルコスは、トラキア人によるヘンプや大麻の使用について話しています。またガイウス・プリニウス・セクンドゥスも1世紀に書かれた著書「博物誌」の中でヘンプ製ロープについて触れています。

ヘンプ製ロープは 100年頃にイギリスに登場しています。イギリスを征服しようとしたローマ人によって持ち込まれたのです。

4. 古代ヘンプ製ロープ、そして貢物

ヘンプ(および大麻)にまつわる汚名は、真に近代史の要素です。10,000年近くになる産業ヘンプの使用の歴史とアメリカ国内の80年にわたる栽培禁止を比較考察すると、興味深い疑問が湧いていきます。おそらく古代人は私たちが知らない何かを知っていたのでしょう。